22 Mar ピラルクー 絶滅の危機から脱する
アマゾンは新型コロナウイルスの感染拡大で、まだまだ大変な時期ですが、アマゾンの巨大魚、ピラルク絶滅の危機から脱しました。1999年には約2500匹まで減少していましたが、厳しい漁獲制限を定めた持続可能な漁業プログラムのもと、2019年には190,0000匹以上まで増やすことができました。増加率はなんと約427%です。 ピラルク成魚の体長は2m〜3mほどですが、最大のものは4.5m、5.2mにもなります。南米アマゾン川流域に分布し、沼地や川の流れのゆるい部分に生息ています。うきぶくろから肺のように空気呼吸ができ、水面に口を出して息をします。肉食性で、主に小魚を捕食します。 ピラルクーはかつて伝統行事の重要な食材でした。1999年にピラルクが絶滅寸前となり、全国で釣りが禁止された際、自然保護区マミラワで回復プロジェクトの計画が始まりました。ぺルーのサン・ライムンド・ド・ジャラウア村で3年間かけて進められていたピラルクの研究を活用しています。年間の漁獲量を120匹まで減らしたら、魚数を守るだけではなく、逆に増やせる見込みでした。1,785名の地元漁師たちは、20年間、魚を数え、釣っても良い数の計算をして、制限を守ってきました。 現在、マミラワでは40の組合や協会が活躍しています。ピラルク漁業は地域の収入の90%を占めています。2020年に地域内で555トン、全州では5000名の漁師が2700トン捕獲しました。 現法律では、成魚の30%まで捕獲が認められています。そのため、ピラルクの環境を観察し、数を数える職業まで現れました。ピラルクの環境を観察する能力と知識は漁師が代々、子供に受け継いでいるものです。 ピラルクはやわらかくて味わいのある白身魚。南東部の高級レストランでも好まれるようになりました。2021年からブラジルのスーパーでも購入可能に。日本でも簡単に手に入る日が近いかもしれません! 余談ですが、ピラルクの鱗は爪やすりにもなり、アマゾン土産の定番です✨ ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(3月22日現在) 感染者:11,996,442人 死亡者:294,115人 ブラジルのワクチン接種状況(3月22日現在) 1回接種:11,805,991人 2回接種:4,160,093人 #南米 #ブラジル #アマゾン #ピラルク #絶滅危機 #漁業 #持続可能な漁業 参考リンク https://www.uol.com.br/ecoa/ultimas-noticias/2021/03/19/projeto-de-manejo-salva-pirarucu-da-extincao-e-traz-de-volta-a-pesca-no-am.htm https://www.mamiraua.org.br/documentos/4163f5aaff5d05e1a9e1804bb5e06307.pdf https://g1.globo.com/am/amazonas/noticia/2019/10/24/contadores-de-pirarucu-recebem-certificacao-de-instituto-sustentavel.ghtml ...