July 2021

ギリェルメ・スエミツさん32才は一人息子、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんから教わってきた日本文化を大事にして育ちましたが、大学ではコンピュータ技術を専攻し、卒業後はIT関連の会社で働いてきました。刀鍛冶である父親の仕事は、「自分には向いていない」とずっと思っていました。 ところが2020年、彼の人生に大きな転機が訪れました。離婚して5年ぶりに実家で暮らすようになり、父親の仕事を眺めるようになりました。ITの仕事に以前のような楽しさを見出だせない自分に気付き、12月に仕事を失ったのをきっかけにキャリアを見直しました。恐らく父の刀作りに対する熱意やプライドを感じ、心が動いたのでしょう。「親しい人たちがいついなくなってしまうか分からない、このパンデミックがそれを教えてくた。これ以上先延ばしには出来ない」と、刀鍛冶の父に弟子入りすることを決断したそうです。 日系二世である父親のエジソン・スエミツさんは、ブラジルにいながら刀鍛冶を独学で勉強しました。移民の祖父が農園に現れる蛇を殺すためにナイフや鎌を作っていた姿を思い出し、昔の本などを参考にして40年間技術を磨きました。刀の材料は日本から輸入しています。一本仕上げるには30日間かかります。高いものだと一本30,000レアル(約60万円)で売ることが出来るそうです。「私はチープな飾りを作っているのではありません、刀を作っているんです」と誇り高く語るエジソンさん、今まで継いでくれる人がいなくて悩んでいましたが、コロナのおかげでその心配は無くなったようです。 #ブラジル #クリチバ市 #移民 #コロナ #刀鍛冶 ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(7月14日現在) 感染者:19,209,021人 死亡者:537,498人 ブラジルのワクチン接種状況(7月14日現在) 1回接種:86,332,655人 2回接種:32,118,717人 参考リンク https://tab.uol.com.br/noticias/redacao/2021/07/01/em-curitiba-pai-e-filho-preservam-legado-na-forja-das-espadas-de-samurai.htm https://katanasuemitsu.com/sobre/ ...