22 Jul 給付金で新たな門出
窮境は尊いチャンスだと言います。新型コロナの影響で経済が悪化している中、たくさんの人たちがこれを実行し、頑張っています💪そして中には小さな出来事ながら多くの感動を呼び、人々を励ますエピソードがあります。
ブラジル、セルジッペ州Itabaianinha市在住のルアナ・デ・ジェスさん(33)のエピソードはその一つです。幼い子供が2人いるシングルマザーで、外出自粛が始まった際、失業中でした。しかし、ルアナさんのこの時の行動が、他の人たちと異なりました。
ブラジル政府は3月下旬より3ヶ月間給付金を支給すると決定。ルアナさんはそれを聞いた時、「これこそチャンス!」と心の中で叫びました。月一回の給付額は国が定めている最低賃金より少し多めの1200レアル(約240ドル)でした。ルアナさんは3ヶ月間、給付金の一部を生活費に充て、残りは全て貯金しました。給付金を生かして、今後の生計を立てようと決めたのでした。
努力が実り、ルアナさんは晴れてこの7月鶏をまるごと販売する小さな店をオープンしました。借家でしたが、前払いで値段を交渉し、テーブルと計算機のみ購入。デリバリーを行い、集客用にインスタグラムを作り、プロモーションのクーポンも配りました。宣伝カーを雇うお金がないので、鶏と引き換えに、町のブロガーたちに宣伝してもらうという交渉に成功します。そして1週間1日も休む事なく頑張ったかいがあって、売れ行きは上々となりました。
実際どれもあっと驚くような新しいアイデアではありません。しかしルアナさんの試みは地方の小さな新聞に掲載され、あっという間にシェアされ、「勇気をもらえたわ。ありがとう。」「あなたをみんな見習うべきだわ」「すばらしい起業家精神だ。」という反響を呼びました。
「よい起業家というのは、ほんのちょっとしたお金のやりくりで、些細なところから大きくなれると信じています。店が成長したら他の人たちにも職を与える手助けができます。この町の人たちはとても必要としています。」とルアナさんは語ります。
ルアナさんにとって人生の新たな門出となっただけでなく、きっとこのストーリーを読んだ多くの人たちも「では私も」と勇気づけられたことでしょう。
ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(7月22日現在)
感染者:2,178,159人
死亡者:81,828人
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