24 Apr 先住民の新型コロナウイルス対策
先住民医療特別局(SESAI)は、4月20日までに先住民31人が新型コロナウイルスに感染し、3人が死亡したと発表しました。地元メディア O Estado紙がいくつかの部族を取材し、それぞれの対策を掲載していましたので、ご紹介いたします。
・Fulni-ô部族 – ペルナンブコ州
村の健康を管理しているUbiran氏は「病気は1つの魂である」といいます。
Ubiran氏は新型コロナウイルス事情をニュースで見て、村を離れていた7000人に戻るように指示しました。また村に住む88家族を毎日訪問し、予防対策について説明しています。
先週、村の高齢者たちはインフルエンザのワクチンを接種しました。同時に、新型コロナウイルスと戦うためには、昔の知恵も生かすべきだと考えています。quina-quina(周辺でよく生えている草)のお茶が肺を強化すると知られているので、1日3回、大人も子供も、飲むようにしています。
・Guarani Mbya部族 – リオ・グランデ・ド・スール州
外出自粛を機に、昔の伝統を取り戻すことにしました。食べ物や薬は自然で収穫し、お店で買わないようにしています。川が豊かであるため、かごを仕掛けて魚を釣っています。食事の際、火の神様であるKarai Ru に捧げ、食べ物を浄化しています。
・Krahô部族 – トカンチンス州
予防対策の大切さを認識してもらうためにキャンペーンを行い、先住民でない人は立ち入り禁止にしました。11人の戦士が選ばれ、村の入り口を24時間見張っています。町で買い物ができなくなったため、お金を出し合い、携帯電話で宅配を頼むようにしています。
その他
ミナスジェラエス州のPataxo族の子供たちが、ビデオで新型コロナウイルスの予防対策を紹介しています。
参考リンク
https://istoe.com.br/indios-enfrentam-fantasma-do-virus/
https://www.estadao.com.br/infograficos/brasil,os-indios-enfrentam-o-fantasma-do-coronavirus,1089377
ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(4月23日現在)
感染者:49492人
死亡者:3313人
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