27 Apr 布マスクをめぐるムーブメント
ブラジル保健省がマスクの感染予防効果を認め、国民に使用を推奨し始めたのは4月2日のことでした。そもそもマスクを使う習慣がなかったブラジル人ですが、それから約1ヶ月が経とうとしている現在、サンパウロ市内でもほとんどの人が外出時にマスクをするようになりました。3月の時点では想像できなかった光景です!
州や市によっては外出時のマスク使用を義務とし、守らない人に罰金を課しているところもあります。4月23日からリオデジャネイロ市でもマスク使用が義務化されています。
使い捨てマスクはブラジルでも入手困難。また、サージカルマスクやN95マスクは医療関係者が使えるように、一般市民には何度でも洗って使える布マスクが推奨されています。
布マスクの需要上昇にともない、サンパウロ州政府は貧困地域のミシン縫製工を740人雇い、5月30日までに2,000,000枚のマスクを生産すると発表しました。縫製工はマスク1枚に対し2レアル(約40円)の報酬を受け取ります。マスクは無料で主にスラム街の住民に配布されます。
このように行政機関が縫製工を雇いマスクを買い取るプロジェクトはブラジル各地で始まっています。
およそ100,000人が暮らすサンパウロのスラム街パライゾーポリスでは、普段エコバッグを製作•販売している女性グループが1,000,000枚のマスク生産を目指して奮闘しています。材料費や人件費は企業や個人からの寄付を募り、マスクは地域住民に無料で配られます。この活動は女性たちの雇用を守ることにも繋がっています。
他にも、失業したり減った収入を補うために、手作りマスクを個人的に販売する人たちが現れました。
いずでも柔軟で逞しい女性たちが、マスク作りで新型コロナ禍の生活を支えています。
参考リンク
https://g1.globo.com/rj/rio-de-janeiro/noticia/2020/04/23/comeca-a-valer-decreto-que-obriga-uso-de-mascaras-no-rio-de-janeiro.ghtml
https://g1.globo.com/sp/sao-paulo/noticia/2020/04/09/doria-anuncia-producao-de-2-milhoes-de-mascaras-para-distribuir-em-comunidades-de-sp.ghtml
https://agora.folha.uol.com.br/sao-paulo/2020/04/mulheres-garantem-renda-com-confeccao-de-mascaras-de-pano.shtml
https://www.facebook.com/costurandosonhosbrasil/
ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(4月26日現在)
感染者:61888人
死亡者:4205人
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