30 Apr 1台たった20,000円 サンパウロ大学開発の人工呼吸器
新型コロナウイルスのパンデミック下で、マスクやガウンなど個人防護具(PPE)とともに世界中で不足に陥っているのが人工呼吸器です。ブラジルでも急遽中国から輸入を試みていますが、必要な台数を確保するまでに至っていません。
そんな中、サンパウロ大学工学部の研究者チームが人工呼吸器の国内生産へ向けてリーチをかけました。装置の名前は“Inspire(インスピレ)“。既に動物や実際の患者への試験運用をパスし、現在Anvisa(ブラジル国家衛生監督庁)の認可待ちです。
この装置のすごさは、ほとんどの部品をブラジル国内で調達可能なところ、コストがわずか1000レアル(約20,000円)と通常の装置の15分の1であること、そして生産にかかる時間が1台2時間程度というスピードです。
開発過程では急遽パーティ用のゴム風船を肺に見立てて、空気圧や酸素量のコントロールの試験をしたそうです。このクリエイティブな開発がブラジルの新型コロナウイルス治療の救世主になることを期待しています!
参考リンク
https://g1.globo.com/sp/sao-paulo/noticia/2020/04/27/respirador-criado-na-usp-e-aprovado-em-testes-com-humanos-aparelho-e-feito-em-2-horas-e-15-vezes-mais-barato.ghtml
Inspire – Ventilador Pulmonar Aberto de Baixo Custo
ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(4月29日現在)
感染者:78,162人
死亡者:5,466人
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