10 Jun サンパウロ大学 新型コロナウイルスの経鼻ワクチンを開発中
世界中で新型コロナウイルスのワクチン開発が行われており、”開発競争”が本格化していると言われています。ブラジル政府は、イギリスのオックスフォード大学などが開発中の新型コロナウイルスのワクチンについてサンパウロなどで2000人を対象に来週から最終段階の試験を行うことで合意したと発表しました。
そんな中、サンパウロ大学では経鼻ワクチンの開発を進めています。スプレーの点鼻により分泌型IgA と呼ばれる抗体を誘導し、新型コロナウイルスに攻撃する抗体として働きます。このワクチンは鼻の粘膜に4時間まで留まることができ、ワクチンの吸収と抗体の誘導には十分な時間とされています。投与は計4回必要で、両方の鼻の穴に1回ずつ噴射し、15日後に同じステップを繰り返します。
スプレータイプのメリットは痛みを伴う注射とは異なり、子供や高齢者に受け入れられやすく、副作用が少ないと言われている点です。またウイルスが体に入る時に通る気道の粘膜のバリアー機能を高めるため、感染防御にも繋がり、コロナウイルスのような呼吸器感染症には効果的と考えられています。
プロトタイプはあと3ヶ月ほどで完成する予定で、それから動物実験を開始します。市場価格は100レアル(約20ドル)と予想されています。
ブラジル新型コロナウイルス感染状況(6月10日13時)
感染者:747,561人
死亡者:38,701人
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