11 Jun アオコンゴウインコ〜自由にはばたく日の為に
今年3月上旬、ちょうど外出自粛が始まる直前、ブラジル北東部の固有種アオコンゴウインコ(Cyanopsitta spixxi)50羽がドイツから到着しました。特別機2機を使用し、バイーア州Curaça市にある隔離施設までパトカーが先導するという大がかりなもので、メディアは「アオコンゴウインコ帰郷」と大々的報道しました。
その華やかなブルーのため長年密猟され、20年前に野生のアオコンゴウインコは絶滅したと断定されました。現在世界中の施設内でも160羽しか存在しない大変貴重なインコです。2011年日本でも上演された映画『ブルー 初めての空へ』(原題:Rio)の主役であり、この鳥の野生復帰は世界中の鳥類研究者たちが注目している試みだけでなく、地元Curaça市の人たちの長年の夢でもあります。
「君が飛ぶのを一目見るのを切に願う。君が戻るのを切に願う」とアオコンゴウインコを偲ぶ有名な歌があります。地元の長老たちが昔この地域一帯を飛んでいた青い鳥の姿を次の世代が忘れないよう語った風景を曲に収めたものです。
そして5月半ば、アオコンゴウインコが長い隔離期間を無事に終え、環境に適応するため生息地へ移されたと環境庁は発表しました。今後、この地の自然に接し、本来の主食である木の実など食べることを覚えます。野生復帰は2021年より徐々に行われる予定です。
Curaça市在住のMartinho Paixãoさん(80歳)は「まるで夢のようだ」とつぶやき、空を見上げます。自粛生活で籠の中の鳥の気持ちのMartinhoさん、アオコンゴウインコが自由に羽ばたく日を夢見ています。
参考映像:
https://www.youtube.com/watch?v=qS_BxnlB4iw
ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(6月10日現在)
感染者:772,416人
死亡者:39,680人
#外出自粛 #アオコンゴウインコ #絶滅種 #野生復帰 #南米 #ブラジル #隔離期間 #映画RIO
参考リンク:
https://www.otempo.com.br/interessa/brasil-recebe-50-ararinhas-azuis-vindas-da-alemanha-1.2305800
https://www.mystypic.com/tag/ararinhaazul
https://www.oeco.org.br/reportagens/ararinhas-azuis-retornam-amanha-para-a-caatinga/
No Comments