子供たちの学校再開 一人の母親のとった行動とは!

子供たちの学校再開 一人の母親のとった行動とは!

世界各地で新型コロナウイルスの影響で閉鎖されていた学校ですが、徐々に再開しています。保護者にとっても不安ですが、一番つらい立場にいるのが生徒たちです。どの学校でも子供たちは戸惑いや不安を隠すことができない表情で、登校しています。

しかしここ数日、マナウス市のある学校の下校時間にはワクワクした表情の生徒たちが見受けられます👀この学校では予防対策のため、保護者がドライブスルーで送迎します。保護者は電話で呼ばれると車を門前につけ、子供をピックアップします。

デボラ・ピニェイロさんはそうした保護者の一人です。11歳、9歳と4歳の3人の子供たちがこの学校に通っています。新型コロナウイルス感染が拡大する中、子供たちと外出自粛をしっかり行い、その期間子供たちはオンライン授業を受けていました。

マナウス市の学校再開は8月10日のことでした。保護者にはオンライン授業の続行という選択肢もありましたが、デボラさんは子供たちを学校へ行かせることにしました。デボラさん曰く「いつかは開けなければ、いけないドアです」。この学校はマナウス市で最も厳重な感染予防対策を取り入れた学校でした。

しかし学校が再開して、車で送り迎えを始めると、デボラさんは子供たちが以前のように車中楽しそうにおしゃべりしなくなったことに気づきます。無理もありません。ほぼ5カ月間外出自粛生活を送る中で、新型コロナウイルスに関するニュースや親たちの神経質な対策を目の当たりにしているのです。またデボラさんの場合、身近な人をコロナウイルスで亡くしています。「子供でも周りの現実を敏感に感じます」とデボラさんは語ります。大人たちがどんなに安全な措置をとっても子供に不安は残るのです。デボラさんは母親として今何ができるのかと考えました。

「子供たちにどんな大変な時でも、何か1つ良いことがあるのよと常に教えてきました。ニューノーマルでもそれは変わらないと伝えたかったのです。夢見ることを忘れてほしくありませんでした。何よりも子供たちにまた楽しそうに笑ってほしかったのです。」とデボラさんは言います。

デボラさんはいろいろ考えた結果、車の中で楽しく話題になるものを提供しようと思いました。子供たちのおもちゃ箱からスパイダーマンのマスクを見つけ、それをかぶり、いつものように車を運転し、子供たちを迎えに行きました。

4歳の息子さんは母親を見て飛び上がるように喜び、帰宅中それまでとは打って変わっておしゃべりをしました。年齢もあり、上の二人は穴があったら入りたいと言ったそうですが、デボラさんは子供たちの目が笑っているのに気付きました。デボラさんはその日から毎日違う仮装マスクで子供たちを迎えに行くことにしました。今日はマジシャン、明日はチューバッカ、明後日は海賊船長?!😅 

デボラさんの試みは些細なことです。しかし子を思う母のその姿は学校中の話題となり、教育関係者からも絶賛され、他の生徒たちも車のガラス越しにデボラさんの姿を探すようになりました。コロナ禍、多くの子供たちにとって楽しい話題となり、おしゃべりするようになりました😂🥰

こんなデボラさんですが、実はとても恥ずかしがり屋です。「我が子の喜びか我が恥、どちらが大事かと考えたのです。」デボラの素顔は発見できませんでしたが、子供たちの笑顔を取り戻してくれて、本当にありがとう🙏😄

ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(8月19日現在)
感染者:3,418,396人
死亡者:110,171人

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参考リンク:

https://www.instagram.com/crechebebebombom/

https://www.instagram.com/colegioconnexus/

https://www.acritica.com/channels/manaus/news/mae-cria-personagens-mascarados-para-buscar-filhos-na-escola?fbclid=IwAR3bjAitGDrz7eyP9yf3w7WSrJBGt3BPSt20EP4pfnmx6LnAD14Y2M3IFZY

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