先生ありがとう!と伝える生徒たちのドライブスルー

先生ありがとう!と伝える生徒たちのドライブスルー

8月中旬の日曜日、サンパウロ州セルトンジーニョ市在住のカチア・マルキオリ先生とヴァニッセ・プレゾット先生の自宅の前を子供たちを乗せた約20台の車がサプライズ・ドライブスルーしました🚗✨

子供たちは車窓から乗り出し、花やプレゼント、模造紙に書いたメッセージを先生たちに渡しながら「先生、ありがとう」「先生大好き」と叫びました。車のドアに「読み書きを教えてくれてありがとう!」と書いたポスターもありました。

「生徒たちのドライブスルーを見た時、感動で足が震えました。最初、オンライン授業で生徒たちに読み書きを教えるなんてできないと思っていました」とヴァニッセ先生は語ります。

先生たちのクラスはどちらも小学校一年生。アルファベットの読み書きを習う年齢です。3月に開始した授業ですが、新型コロナウィルス感染拡大で学校は閉鎖。5月からオンライン授業をスタートしました。

「生徒たちの横に座り、手をとりながらアルファベットの書き方を教えるという従来の方法ができないのはとてもつらかったです。保護者たちも不安を抱いていました。全てが手探りでした」とカチア先生は言います。

先生たちは共に教師歴15年。オンライン授業は保護者が授業に付き添う形で実施されました。働いている保護者たちとは夜連絡を取り合いながら、生徒たちに教えました。どんなに夜遅くても、週末でも生徒たちや保護者たちの連絡に応じました。まったく新しい試みなのです。不安なのは全員同じでした。

「パンデミックでどれだけ教師というものは尊いか分かりました。小学生から大学まで、教育こそ全ての基礎だと改めて思いました。先生方へ脱帽です!」と6歳の双子を持つデニゼ・ザニさんは語ります。娘さんのレチシアちゃんとイザドラちゃんは外出自粛中でも読み書きを覚えることができました🙌最近ではオンライン授業も楽しみにしてくれるようになりました。

子供たちの集中力を保つために今まで以上に音楽、ビデオ、ゲームやダンスなど取り入れました。ヴァニッセ先生いわく「この年齢の子供たちはパソコンの前で長い間じっとしていられないのです」。保護者たちとも今まで以上に話し合いました。そしてそこから生まれたのは今までとは違う、教師と生徒と保護者達を結ぶ深い信頼関係でした。

セルトンジーニョ市では10月から学校再開の予定です。もう少しでカチア先生もヴァニッセ先生も生徒たちと会えます。

ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(8月31日現在)
感染者:3,866,157人
死亡者:120,976人

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参考リンク:

https://g1.globo.com/sp/ribeirao-preto-franca/noticia/2020/08/27/com-carreata-pais-em-sp-agradecem-professoras-que-alfabetizam-filhos-a-distancia-durante-a-pandemia.ghtml

https://www.facebook.com/vanice.prezoto

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