18 Sep 世界初コロナ犠牲者追悼メモリアルがウルグアイで建設予定
新型コロナウイルスが猛威を振るう南米で、感染拡大を抑えこんだウルグアイ。本日の時点で感染者は1876名、死者は46名となっています。国内総生産は3%減に留まっており、経済打撃も最小限に食い止められています。ブラジルのメディアでは「パンデミックという地獄の中で、ウルグアイは天国」と報道されており、ここ数ヶ月の間にアルゼンチンやブラジルといった周辺諸国から永住権の申請の問い合わせが増えているほど、ウルグアイは高評価です。ウルグアイ国内の評価も高く、政府の新型コロナウイルス対策の支持率は80%、大統領の支持率は60%以上となっています。
そんなウルグアイにある建築事務所Gómez Plateroが、世界初の新型コロナウイルスの犠牲者追悼メモリアル「Memorial Mundial a la Pandemia(世界パンデミックメモリアル)」を建設するプロジェクトを発案しました。
メモリアルの建設予定地はモンテビデオのラプラタ川沿い。最大で300人まで収容でき、WHOが推薦するソーシャルディスタンスの方針に従えるような構造となっています。また鋼鉄とコンクリートを用いるため、非常に耐久性の高い建築物です。
建築家は「この場所は振り返る場」であるとし「パンデミックの結果として生まれる建築物ですが、我々人間は生態系の中心にいるわけではなく、自然に属しているということを思い出させる目的もあります」とコメントしています。
建設に向けて、建築事務所と大統領はすでに話し合いを始めていますが、現在はまだ民間企業からの出資を募っているところです。着工すれば6ヶ月で完成する見通しです。まだまだパンデミックの収束の兆しは見えず、多くの人にとってパンデミックを振り返る段階とは言えないかもしれません。しかし、この脅威を理解し、パンデミック対策を成功に導いている国だからこそ、歴史に残るこの瞬間を忘れずに、みんなで教訓を学ぼうと前向きに考えていられるかもしれません。
ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(9月18日現在)
感染者:4,466,828
死亡者:135,203
#新型コロナウイルス #COVID19 #南米 #ウルグアイ #メモリアル #建築 #犠牲者 #世界初
参考リンク
No Comments