14 Jan 受験生時代にお世話になった先生を新型コロナから救い、恩返し
それほど裕福ではない家庭で育ったワラセさんは、10年前、公立高校に通っていました。将来の夢は医師になること。しかし、公立の学校の勉強だけでは国公立大学の医学部に合格するのは難しいと感じていました。
ワラセさんは「医師になりたいと思っていますが、難しいです。公立学校に通っていて、できることが限られています。でもやる気はすごくあるんです」と当時塾を経営していたマルコスさんに相談をします。何のために医師になりたいんだと聞くと「人の命を救うため」とワラセさんは答えたそうです。マルコスさんはこの時の返事に心を動かされ、塾の奨学金をオファーすることにしました。
ワラセさんは努力を怠りませんでした。毎朝7時10分に塾に着くため、4時40分に起きてバスに乗りました。そして、2012年に医学部6つに合格して、晴れて医師になりました。
ワラセさんと恩師のマルコスさんが最後にあったのは3年前、ワラセさんが大学を卒業した時です。
去年8月、二人は思わぬところで再会します。ゴイアニアの仮設病院です。マルコスさんは新型コロナウイルスに感染し、肺の80%に機能障害を起こしていました。マルコスさんは「最初はワラセだと思いませんでした。天使だと思ったんです。ワラセに扮した天使。僕が心から信頼している少年を天使として神様が送ってくれたんだ、と思いました」とその時のことを振り返ります。
ワラセさんは「先生は僕が言ったことを覚えてますか?たくさんの命を救うと。僕はあなたの命を救います」と入院中のマルコスさんに声をかけました。マルコスさんは、この言葉で希望を見出し、病気に負けないぞ!と思ったそうです。
マルコスさんはワラセさんのおかげで新型コロナウイルスから回復し、10月に無事に退院しました!
思いも寄らない形で恩返しできたワラセさん。マルコスさんも無事に回復して本当によかったです☺️✨
ブラジルの新型コロナウイルス感染状況(1月14日現在)
感染者:8,270,655
死亡者:206,188
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