アサイーの種からできたコーヒー

アサイーの種からできたコーヒー

スーパーフードと言われる「アサイー」って聞いたことありますか?シャーベット状のものにバナナやシリアルをのせて食べるアサイーボウルがハワイでヒットし、日本でも話題になりました。アサイーの原産は実はアマゾン。今日はそんなアサイーの種でコーヒーを作ってしまった夫婦の話です。

土地なし農民だったペリナさんとロベルトさん夫婦は、30年前にパラー州パラウアぺバス市近辺の農地に働きに行きました。持って行ったわずかな食料品の中には日々の生活に欠かせないコーヒーも入っていましたが、アサイーの収穫に追われるうちに、わずかなコーヒーが底をついてしまいました。一番近い商店は60kmも離れており、一週間、又は15日間おきにしか買い物に行けないため、困ってしまいました。

ペリナさんは、アサイーの加工所に捨てられていた種に気が付き、コーヒーを作ってみることにしました。アサイーは全部で6種類ありますが、うち2つが食用として使われています。一番知られているのは紫、又は黒で、主にパラー州で収穫されています。白(アサイーチンガとも呼ばれています)はかなり珍しく、味もいいので値段も多少高いです。外側は真っ白ではなく、軽い緑色しています。一回目のコーヒー作りは失敗!白いアサイーを使ったため、苦みが強くなってしまいました。諦めないで黒い実の種に変えてみました。するとコーヒーに近い味を出すことができましたが、酸味が強く、最後に口に渋みが残るコーヒー豆にはない独特の味でした。30年に渡って作り続け、種の質や大きさ、形などを選別したり、焙煎を調整したりして、やっとコーヒーに近い納得のいく味にたどり着きました。

アサイーコーヒーの加工プロセスは4つ。種を洗い、乳棒でコロコロしながら種の周りに残るカスを取り出し、火で焙煎して挽きます。日中乾燥する時間を含めると24時間でできあがります。美味しくいれるには、普通のコーヒーより多めに粉が必要だそうです。

ペリナさんのコーヒーは辺りで有名になりました。2017年にとあるプロモーターがこの味に惹かれ、町のイベントで紹介しました。それがきっかけで人気が高まり、他の州でも知られるようになり、町の観光スポットになりました。4年前から申請していた特許も無事に取れ、近くの店で販売もしています。最近、新メニューのカプチーノにも挑戦しているそうです。

パラウアぺバス市へ行ったら、是非味見してください。このコーヒーの良さは繊維が含まれていて、ノンカフェイン。健康的ですね。

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ブラジルのワクチン接種状況(2月19日現在)
1回接種:5,614,633人
2回接種:883,379人

#コーヒー#アサイー#パラ州#ブラジル#南米

参考リンク
https://www.uol.com.br/nossa/noticias/redacao/2021/02/17/provamos-o-cafe-de-acai-e-mais-acido-e-da-um-travo-na-boca.htm
https://www.youtube.com/watch?v=uzPjmwlnHJw
http://nectardaserra.com.br/blogquick/conheca-os-diferentes-tipos-de-acai/

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