01 Feb ゴミからスケボーを作る ブラジルに移住したカナダ人の挑戦
カナダ人の機械エンジニアArian Rayeganiさん(28)は、2019年に南米最大のファヴェーラ(スラム街)と言われるリオデジャネイロのロシーニャに移り住みました。ブラジルを初めて訪れたのは2014年、以降その魅力に取り付かれ、カナダとブラジルを行き来するようになったそうです。
サステナビリティに関わるプロジェクトをブラジルで立ち上げたいと思っていたArianさんにとって、大量のゴミを生み出し、衛生環境が悪く、リサイクルシステムもないロシーニャは理想の地でした。2021年4月、彼の構想はカタチになり、ペットボトルのキャップからスケートボードを作る小さな工場を設立しました。現在までに、ゴミとして捨てられるはずだった700キロものキャップがスケートボードに生まれ変わったそうです。
ひとつのスケートボードを作るのに約500個のキャップが必要です。材料は、ファヴェーラの住人や周辺の漁師たち、食料品を配給する福祉活動団体から集められています。1台の制作は約2時間、販売価格はウィール付きでR$480(約1万円)、ウィール無しだとR$260(約5400円)。企業からの発注があり、今では従業員を2名雇っても足りないほど大忙しだそう。「将来はもっと大きなスペースに移り、訪れた人が自分のオリジナルスケートボードを作れるワークショップもしたい」と夢は広がります。
45年以上ロシーニャに住み、NGOでビーチの清掃活動に携わるMarcelo Fariasは、「ゴミはファヴェーラの抱える一番難しい問題のひとつです。多くの家庭のゴミが回収されずに不法に投棄されています。Arianさんのプロジェクトは住民の意識を変えるキッカケになるでしょう。ゴミと思っていたものが価値あるものに生まれ変わると分かれば、道路や海にゴミを捨てる人も少なくなると思うんです」と語ります。
Arianさんの作るスケートボードはとってもカラフル。リオデジャネイロの遊歩道の波模様がボードの表面に施されていているのも素敵ですね。ブラジルのスケボーは世界トップレベルです。いつかArianさんのボトルキャップスケボーを使うアスリートが活躍する日を夢見て!
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参考リンク
https://oglobo.globo.com/um-so-planeta/canadense-monta-fabrica-na-rocinha-para-transformar-tampinhas-plasticas-em-skates-25356174?utm_source=Whatsapp&utm_medium=Social&utm_campaign=compartilhar
https://www.instagram.com/nalajedesigns/
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